はじめに
過去が今につながるときに使うのが現在完了形、Present Perfectです。「I have lost my keys」は昨日を語る文ではありません。今、手元に鍵がないことを伝える文です。
作り方は毎回同じです。過去分詞の前に「have」か「has」を置きます。「I have eaten」「she has finished」「they have lived here since Monday」の形です。この形の音に慣れると、使い方はすっと頭に入ります。
この区別はA2からB1で求められます[1]。TOEICの文法問題や英検の英作文、オンライン英会話でもよく出ます。まず形を固めて、次に4つの働きを覚えます。
形はhaveと過去分詞で作ります
必要なのは2つの部分だけです。先に「have」か「has」、次に過去分詞を置きます。「I have seen」「you have seen」「she has seen」の並びです。意味は分詞が運び、今とのつながりは「have」が作ります。
三人称単数だけ「has」を使います。「He has」「she has」「it has」です。それ以外はすべて「have」です。「I have」「you have」「we have」「they have」です。この選び方は変わりません。
不規則動詞の過去分詞は別の単語として覚えます。「seen」「done」「gone」「written」「eaten」「been」は規則がありません。規則動詞は語尾に「ed」が付きます。「worked」「started」「finished」です。「I have went」や「she has wrote」は会議室でも教室でもすぐに間違いと分かります。
| 主語 | 書き言葉の形 | 話し言葉で聞こえる形 |
|---|---|---|
| I, you, we, they | I have finished | I've finished |
| he, she, it | She has finished | She's finished |
| all subjects, negative | I have not finished | I haven't finished, she hasn't finished |
話し言葉では短い形がほとんどです。「I've」「you've」「she's」「it's」で聞こえます。「She's finished」は「she is」にも「she has」にも聞こえますが、後ろの分詞で判断します。分詞の「finished」が続けば「has」の短縮です。満員電車の中で英語の音声を聞くときも、最後の単語に注意します。
- 短く言います: 「I've seen、she's done、we've been」が自然に口から出るまで練習します。
- 最後の単語を見ます: 最後が「eaten」や「finished」のような分詞なら、前は「have」です。
- 順番を守ります: 先に「have」、次に「just」のような小さな言葉、最後に分詞です。「I have just eaten」の順番です。
現在完了形の4つの働き
長い規則表は要りません。実際の会話で見分けられる4つの型を覚えます。どれも過去を今につなげますが、つなげ方が違います。定義ではなくペアで覚えます。
まず、結果が今見える過去の動作です。「I've sprained my ankle」は今休んでいる理由を説明します。次に、時を言わない経験です。「I've tried sushi」はこれまでの人生で知っていることを伝えます。三つ目は、過去に始まり今も続く期間です。「I've lived here since Monday」は今どこにいるかを示します。四つ目は、最近の知らせです。「She's announced a new album」は今週の新しい出来事です。
形は同じで、働きは4つです。haveの形と分詞と時の言葉に注目します。
I have just lost my keys.
今も見える結果です。数分前に失くして、今も鍵がないままです。コンビニの前で佐藤さんが困っている場面です。
I have never tried sushi.
時を言わない経験です。いつ試したかではなく、今までの人生で知っているかを伝えます。留学生との昼食の話題です。
We have lived here since Monday.
今まで続く期間です。月曜に始まり、今日も同じ滞在の中にいます。海外出張で京都にいる田中さんの文です。
She has announced a new album this week.
最近の知らせです。今週はまだ終わっていないので、新しい出来事として伝わります。英語の会議の雑談です。
haveの形時の言葉過去分詞
sinceとforで今までをつなげます
過去に始まり今も続くときは「since」と「for」を使います。どちらも今まで届きますが、時間の数え始めが違います。取り違えると始まりがずれます。
起点には「since」を使います。「since Monday」「since 2019」「since I was ten」です。長さには「for」を使います。「for three days」「for five years」「for a long time」です。「I have lived here since Monday」か「I have lived here for a week」が正しく、「since a week」とは言いません。
現在完了形と組み合わせます。「I have been here since Monday」と言います。「I am here since Monday」では聞き手が続きを待ちます。現在形、Present Simpleは過去まで伸びません。
| sinceで始まりを示す | forで長さを示す | 違いの理由 |
|---|---|---|
| since Monday, since June | for three days, for two months | Sinceは期間の始まりを示します。 |
| since I arrived, since birth | for a year, for ages | Forは期間の長さを示します。 |
| I have known her since 2020 | I have known her for four years | どちらも今に届きますが、示す情報が違います。 |
同じ考えで「ever」「never」「so far」も使います。「Have you ever tried it」は今までの人生全体を聞きます。「I have never tried it」が答えです。「I have seen three films so far」はまだ開いている期間の中の数を数えます。
終わった時は言いません
現在完了形にできないことが一つあります。終わった時とは一緒に使えません。「yesterday」「last night」「in 2019」と時を決めたら、過去形、Past Simpleを使います。
「I saw it yesterday」と言います。「I have seen it yesterday」とは言いません。「We left in 2019」と言います。「We have left in 2019」とは言いません。終わった時の言葉が文を過去に閉じるので、「have」は残れません。
同じ出来事でも時の言葉で動詞が変わります。「I have seen three films this week」は今週が続くので現在完了形です。「I saw three films last week」は先週が終わったので過去形です。出来事ではなく時計が動詞を決めます。
✦ 理解度チェック
身近な文で選び方を試します
文で選ぶ練習
I ___ my keys. Can I borrow yours?
She ___ a new album this week.
I ___ here since Monday.
I ___ it yesterday.
She ___ to Rome. She is still there.
間違えた項目は、Slova が十分の短いレッスンにまとめます。あなた自身の一週間を題材にした英文で練習できます。
Slova で練習する →justやyetではアメリカ英語がhaveを省きます
イギリス英語とアメリカ英語はどちらも現在完了形を使いますが、使う場所が違います。「just」「already」「yet」で差が出ます。英検やIELTSの留学面接ではイギリス寄りの形が安心です。
イギリス英語では「I have just eaten」「Have you finished yet」と言います。今とのつながりを大切にするので「have」が残ります。アメリカ英語では「I just ate」「Did you finish yet」とよく言います。過去形で同じ内容を伝え、直接的に聞こえます。
どちらもその土地では自然です。アメリカの方と話すとき「I just ate」は普通です。ケンブリッジ英検やIELTSの作文では「have」を残します。「I have just eaten」が試験では安全です。
- イギリス寄り: 「She has already left、Have you called yet、I have just seen him」と言います。
- アメリカ寄り: 「She already left、Did you call yet、I just saw him」と言います。
- 試験では: 時が明らかに終わっていない限り、「just」と「already」と「yet」には「have」を付けます。
「yet」と「already」の位置にも注意します。「already」は分詞の前です。「I have already eaten」です。「yet」は疑問文と否定文の最後です。「Have you eaten yet」「I have not eaten yet」です。「yet」を真ん中に置くと文が壊れます。
beenは戻り、goneはまだ向こうです
「been」と「gone」は似ていますが、向きが逆です。間違えると今どこにいるかが伝わりません。小さな間違いではなく意味の違いです。
「She has been to Rome」は行って戻った意味です。今は家にいて、旅行の話ができます。「She has gone to Rome」は行ったまま向こうにいる意味です。今は留守なので、夕食に待たない方がよいです。
店や会議室や新宿の駅でも同じです。「He has been to the shop」は戻って袋を持っています。「He has gone to the shop」はまだ出かけています。戻ったときだけ「been」を使います。
「been」は進行形にも出ます。「I have been waiting」は「have been」に「ing」を付けた形です。ここでの「been」は旅行の意味ではなく、動作の伸びを助けます。
伸びが大事なら完了進行形を選びます
現在完了形の単純な形は結果を見せます。現在完了進行形、Present Perfect Continuousは伸びそのものを見せます。聞き手に見せたい方を選びます。
部屋が終わり仕上がりを見せたいときは「I have painted the room」と言います。服がペンキだらけで疲れを説明したいときは「I have been painting the room」と言います。前は終わった仕事、後ろは何時間もの作業です。
進行形は「have been」に動詞の「ing」を付けます。「I have been working」「she has been waiting」「they have been living here for years」です。3つの部分が並び、最後は必ず「ing」で終わります。
「since」や「for」と続けるとき、動作が今も続くなら進行形を使います。「I have been waiting since ten」は今も待っています。終わった数を数えるなら単純な形です。「I have written three emails」は数えた成果です。数を数えるなら単純な形、伸びを感じるなら進行形です。
- 結果: 「I have fixed the bike」なら今乗れます。
- 伸び: 「I have been fixing the bike all morning」なら疲れて油だらけです。
- 数と時間: 「I have read two chapters so far」は数を数え、「I have been reading all day」は伸びを表します。
定着前に直す5つの間違い
日本語の影響で起きやすい間違いを、声に出してペアで直します。どれも意味が変わるか文が壊れます。
- 「I have lost keys」などの冠詞抜け。 日本語には冠詞がありませんが、英語では必要です。「I have lost my keys」「I have lost the keys」のように言います。外国人のお客様の対応で「I have prepared documents」と言わず「I have prepared the documents」と言います。
- 「I have written three email」「I have many informations」などの数え方。 日本語は複数を形で示しませんが、英語では示します。「three emails」「many students」が正しく、「informations」や「an advice」とは言いません。「a piece of advice」「useful information」の形で覚えます。TOEICの語彙問題でも出ます。
- 「I already ate」「I saw it this week」などのたの混同。 日本語のたは過去も完了も表しますが、英語は分けます。結果が今残るなら「I have already eaten」、今週が続くなら「I have seen it this week」と言います。「I am here since Monday」も同じ理由で直し、「I have been here since Monday」と言います。
- 「You have finished yet」「About me, I have lived in Kyoto」などの語順と話題。 日本語は最後にかつけますが、英語の疑問文は語順を変えます。「Have you finished yet」と言います。はの直訳の「about me」は要りません。「I have lived in Kyoto for five years」で十分です。ゆいさんとけんたさんのオンライン英会話でもよく直されます。
- 「almost people」「I have been working hardly」「pleaseを重ねる」などの選び方。 ほとんどは「almost people」と言わず「almost all the people」と言います。な形容詞とい形容詞の感覚では副詞が作れず、「hardly」はほとんどないの意味になるので「I have been working hard」と言います。お願いしますの直訳で「please」を重ねず、「Could you check it」のように助動詞の「can」や「could」で丁寧さを表します。
自分の文を読み返して2つ確かめます。終わった時の言葉があるか。あれば「have」を外します。分詞は正しいか。迷ったら過去形ではなく第三の形を確かめます。
過去形と現在完了形の選び方で迷うときは、TOEICの文法と会話の両方から整えると早いです。自分の週の出来事で練習し、話しながら直す流れが役立ちます。自分のミニコースを作る →
自分のミニコースを作る →まとめ
現在完了形は「have」と過去分詞で過去と今をつなぎます。今見える結果、時を言わない経験、今まで続く期間、まだ新しい知らせを表します。終わった時とは使わず、伸びを見せたいときは進行形に変えます。自分の週の出来事で選び方を練習し、自然に口から出るまで続けます。
よくある質問
TOEICでは現在完了形のどこが出ますか。
空所補充では過去形との選び方、「since」と「for」、「already」と「yet」の位置がよく出ます。今週や今年のような続く時なら現在完了形、昨日や去年のような終わった時なら過去形と覚えると解きやすいです。
英検の英作文で過去形と迷わないコツはありますか。
まず時の言葉を見ます。時が書いてなければ経験や結果で現在完了形を考えます。時が終わっていれば過去形にします。新宿で買った話なら過去形、今も使っている話なら現在完了形です。
オンライン英会話で自然に使うにはどうしますか。
短い形で覚えます。「I've just finished」「I've been here since ten」のように、自分の仕事や留学の準備の文で繰り返します。日本語のたをそのまま英語にせず、今も続くかを確かめます。
beenとgoneは会話でどう使い分けますか。
戻っていれば「been」、まだ向こうなら「gone」です。「She has been to Kyoto」は今ここにいて話せます。「She has gone to Kyoto」はまだ京都にいます。出張の連絡で使うと違いがよく分かります。
資料
- Council of Europe. Common European Framework of Reference for Languages: level descriptions. where this contrast sits in the A2-B1 range
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving students' learning with effective learning techniques. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4-58. practice testing and spaced review rated high utility
