名詞についてもう少し説明したいときに、文を二つに分けなくても済む方法があります。関係代名詞を使うと、説明したい名詞のすぐ後ろに情報を足せます。
たとえば満員電車で隣に立った田中さんを説明するとします。「My neighbour is a nurse. She works nights.」と二文で言うこともできます。ひとつにまとめると「My neighbour who works nights is a nurse.」になります。後ろの形のほうが自然で、どの人を指すのかもはっきりします。
覚える習慣は三つです。目の前の名詞に合わせて「who」と「which」と「that」を選びます。その節が名詞を特定するのか、付け足しの説明なのかを決めます。文法上許されるときは関係代名詞を省略します。この三つができれば、残りは仕上げです。
名詞の後ろに情報を足す
関係代名詞節は名詞の後ろに置く小さな節で、その名詞を説明します。「who」や「which」、「that」、「whose」のような関係代名詞か、「where」や「when」のような関係副詞で始まります。文の中心の意味は主節が担います。
実際にオンライン英会話で言いそうな文で形を見ます。「I lost the keys that you gave me.」中心の意味は「I lost the keys」です。「that you gave me」はどの鍵かを伝えています。二文に分ける必要はありません。
人やもの、場所や時にも同じ形を使います。「She is the teacher who helped me.」は留学の面接でお世話になった先生を指すときに使えます。「This is the cafe where we met.」は新宿のカフェの思い出に使えます。「Monday is the day when I am free.」は英語の会議の日程調整に使えます。どの場合も節は説明する名詞のすぐ後ろに置きます [1]。
人にはwho、ものにはwhich
関係代名詞は節の前の名詞を見て選びます。人には「who」を使います。ものや動物には「which」を使います。「that」は人にもものにも使えますが、名詞を特定する節に限ります。
声に出して違いを感じます。「The doctor who treated me was kind.」は外国人のお客様に対応した病院の話に使えます。「The hotel which treated me well was clean.」は海外出張のホテルに使えます。この二つを入れ替えると不自然です。「The doctor which treated me」は多くの聞き手に違和感を与えます。
「that」は特定する節では柔軟です。「The film that we saw was long.」は「The film which we saw was long.」と同じ意味です。どちらも正しい限定用法です。アメリカのスタイルではここで「that」が好まれ、英検やTOEICでは両方が正答になります。
| 関係代名詞 | 使い方 | 例文 |
|---|---|---|
| who | 人を指すときに使います | The friend who called lives in Shinjuku. |
| which | ものや動物を指すときに使います | The car which broke down is mine. |
| that | 人やものを特定するときだけ使います | The book that you lent me is great. |
カンマが意味を決める
カンマの有無で意味が分かれます。限定的な節はどれかを特定します。カンマは付けません。非限定的な節はなくても通じる付け足しです。前後をカンマで区切ります。文末では一つのカンマの後ろに置きます。
意味の違いで比べます。「My sister who lives in Kyoto is visiting.」は姉妹が二人以上いて、京都に住む姉を指します。「My sister, who lives in Kyoto, is visiting.」は姉が一人で、京都に住むことが付け足しです。聞き手には家族の形が違って伝わります。
「that」は非限定的な節では使えません。「My car, which is old, still runs.」は正しい文です。「My car, that is old, still runs.」は標準的な英語では正しくありません。カンマがあるときは「who」や「which」、「whose」、「where」、「when」を選びます。「that」はカンマのない文に残します。
同じ名詞でも三つの形があります。関係代名詞と節の形、カンマの働きを見ます。
The brother that lives in Kyoto called me.
カンマがないので特定の意味です。兄弟が二人以上いて、京都に住む兄を指します。
My brother, who lives in Kyoto, called me.
節がカンマに囲まれるので付け足しです。兄弟は一人で、京都の部分は省けます。
The brother Ø you met yesterday in Shinjuku called me.
関係代名詞がなく、カンマもありません。昨日会った兄を特定し、省略された語は目的語です。
関係代名詞節省略された関係代名詞
目的格のときは省略できる
関係代名詞は自分の節の中で目的語のときにだけ省略できます。節の中に主語があるかで確かめます。節がすでに自分の主語を持つときは「who」や「which」、「that」を省けます。
「the book I read」を見ます。節は「I read」で、主語の「I」があります。省略された関係代名詞は目的語です。残して「The book that I read.」と言っても同じ意味で、少し改まった響きになります。
「the book that fell」では事情が違います。節は「that fell」で、ほかに主語がありません。「that」が主語です。ここでは省略できません。「The book fell.」にすると最初の名詞とのつながりが消えます。
✦ 理解度チェック
理解を確認する
TOEICにも出る五問です。
My phone ___ is in my bag keeps ringing.
The train ___ leaves at six is usually late.
She has two uncles ___ live abroad.
This is the cafe ___ we met.
That is the song ___ I told you about.
間違えた項目は、Slova が十分の短いレッスンにまとめます。あなた自身の一週間を題材にした英文で練習できます。
Slova で練習する →whoseとwhereとwhen
よく使う文には三つのつなぎ言葉があります。持ち主には「whose」を使います。場所には「where」を使います。時には「when」を使います。限定的にも非限定的にも使え、カンマの考え方は同じです。
「whose」は人に使い、改まった文ではものにも使います。「That is the student whose bike was stolen.」はコンビニの前での出来事に使えます。「It is a company whose rules are strict.」は海外出張先の会社に使えます。単数でも複数でも形は変わりません。後ろの名詞に合わせて動詞を決めます。
「where」と「when」は前置詞を含む長い言い方を短くします。「This is the house where I grew up.」は会話では「the house in which I grew up」より自然です。「Tell me about the day when you arrived.」は「the day on which you arrived」より自然です。よほど改まった文書以外は短い形を使います。
- The woman whose son plays with Kenta is a doctor. whose sonが持ち主を示し、どの女性かを特定します。
- We visited Kyoto, where my cousin lives, in spring. カンマが知っている場所への付け足しを示します。
- I remember the night when the power cut out. whenが時の名詞と出来事をつなぎます。
前置詞の位置
関係節の前置詞は位置で改まり具合が変わります。改まった英語では前置詞を関係代名詞の前に置きます。日常の英語では節の最後に残します。どちらも文法的に正しく、場面で使い分けます。
英語の会議の議事録や英検の英作文では「the person to whom I spoke」と書きます。オンライン英会話の友人には「the person who I spoke to」や「the person I spoke to」と言います。意味は同じで、丁寧さが違います。TOEICの文法問題では両方が認められることが多く、格式ある文書では前の形が求められます。
二つの制限があります。前置詞を前に出すときは「that」を使えません。「the film about which we talked」は正しく、「the film about that we talked」は正しくありません。「whose」は切り離せません。「the friend whose help I needed」は正しく、「the friend whose I needed help from」は正しくありません。
定着前に直す五つの間違い
日本語を母語とする学習者が関係代名詞でしやすい間違いを五つにまとめます。日本語にはない冠詞や複数形、日本語の「た」と「は」の影響が中心です。自分の文を読み返して同じ形がないか確かめます。
冠詞の抜けが最も目立ちます。日本語にはaやanやtheがありません。そのため「Teacher who helped me is kind.」のように書きます。正しくは「The teacher who helped me is kind.」です。会議室で助けてくれた佐藤さんを指すときもtheが必要です。
数と種類の表し方も直します。日本語は名詞に複数形を付けません。そのため「I have three book.」や「many student」になります。正しくは「I have three books.」や「many students」です。可算名詞と不可算名詞の区別もなく、「many informations」や「an advice」になります。正しくは「much information」や「a piece of advice」です。「ほとんど」をそのまま置く「almost people」も間違いで、正しくは「almost all people」です。関係節でも「Students who arrive late miss the warm-up.」のように複数形を保ちます。
- 冠詞の抜け。「The teacher who helped me in the meeting room is Ms. Sato.」と言います。「Teacher who helped me」のままでは冠詞が足りません。
- 複数形と可算不可算の混同。「Students who use online English lessons speak a lot.」と言います。「Student who」では単複が合いません。「information that you gave me is useful」のようにinformationは無冠詞で単数扱いにします。
- 「た」を過去形と現在完了形の両方に使う混同と、な形容詞からの-lyの付け間違い。「The report that I have already finished is on the desk.」と言います。「I already ate」の調子で「that I already finished」だけにすると完了の意味が弱くなります。副詞は「The train that arrived late was crowded.」のようにlateを使い、latelyにはしません。
- 「は」の直訳のabout meと、か疑問文の語順の持ち込み。「About me, I think the man who came is kind.」とは言いません。「I think the man who came is kind.」と言います。疑問文は「Do you know the man who lives in Kyoto.」のように動詞を前に出し、最後にかの調子で語順を残しません。
- お願いしますからのpleaseの付けすぎと、許可と能力のcanの混同。「Please tell me the name of the person who can help me.」で十分丁寧です。すべての文にpleaseは要りません。許可は「The rule that you can use your phone here is new.」より「The rule that you may use your phone here is new.」のほうが正確です。
関係代名詞の文を声に出して練習すると、あなたの文から短いドリルを作り、カンマと代名詞を整えます。[自分のミニコースを作る →](/signup)
自分のミニコースを作る →まとめ
関係代名詞節を使うと二文目が要りません。名詞を指して、聞き手に必要な情報を足します。人には「who」、ものには「which」、特定するときはどちらにも「that」が使えます。
カンマが意味を運びます。カンマなしはどれかの特定です。カンマありは省ける付け足しです。カンマの中でthatは使わず、目的格のときだけ省略し、前置詞は場面に合わせて置きます。
よくある質問
TOEIC Part5ではthatとwhichのどちらを選びますか。
カンマなしでものを特定するときはどちらも正しいことが多いです。「The book that you lent me is great.」と「The book which you lent me is great.」は同じ意味です。カンマがあるときはwhichを選びます。
関係代名詞の省略はTOEICで狙われますか。
はい、目的格の省略がよく出ます。「That is the song I told you about.」のように節に主語Iがあれば省略できます。主語の省略は出ないので、「the man who called me」のwhoは残します。
whomは覚える必要がありますか。英検ではどうですか。
会話ではwhoか省略で足ります。「the person I spoke to」で通じます。英検の上位級や改まった英作文では「the person to whom I spoke」が評価されることがあります。
カンマの有無は意味にどう影響しますか。
大きく変わります。「My sister who lives in Kyoto」と「My sister, who lives in Kyoto」では姉の人数の伝わり方が違います。TOEICの読解でも前後で判断します。
出典
- Council of Europe. Common European Framework of Reference for Languages: level descriptions. where relative clauses sit across A2 to B1
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving students' learning with effective learning techniques. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4-58. practice testing and spaced review rated high utility
