はじめに
見た目が似た三つの形は、役割がはっきり違います。「I used to smoke」は昔の習慣でもうやめたことを表します。「I would smoke after dinner」は物語の中で昔の動作を繰り返します。「I am used to smoking outside」は今はそれが普通に感じられることを表します。
混ぜても通じることはありますが、不自然に聞こえます。昔住んでいた家について「I would live in Berlin」と言うと、試験では誤りになります。「I am used to live there」も動詞の形で誤りが分かります。
この区別はCEFRのB1レベルにあたります [1]。過去形はすでに分かる前提ですので、三つの型と後ろに続く動詞の形を整理すれば十分です。TOEICの文法問題でもよく問われます。
used toはもうやめたこと
「used to」に動詞の原形を続けて、昔は真実で今は違う習慣や状態を表します。田中さんが新宿に住んでいた頃を思い出して「I used to run every morning」と言えば、昔は走っていて今は走っていない意味になります。「I used to live in Leeds」なら、昔は Leeds が自宅で今は違う意味になります。
いつやめたかは言う必要がありません。形そのものに区切りの意味があります。今も続けているなら「used to」は使いません。「I still run every morning」や「I live in Leeds」と言います。
二つを並べると切れ目が分かります。「I used to drink coffee」は過去を指して習慣を閉じます。「I drink coffee」は今を指します。「She used to be shy」は変わった過去の状態です。「She is shy」は今の彼女の説明です。
英検でもTOEICでもこの形は共通です。話すときは「used to」が「use-ta」のように聞こえますが、書くときは肯定文の d を残します。
wouldは動作の繰り返し、状態には使わない
「would」に動詞の原形を続けて、時間がはっきりした昔の繰り返し動作を表します。「When I was ten, we would visit my gran every Sunday」は、「when I was ten」が枠を作っているので自然です。聞き手はすでに過去にいると分かるので、その中で動作を繰り返せます。
「would」は過去の状態には使えません。「I used to have a bike」や「I used to be afraid of dogs」は自然です。その意味で「I would have a bike」や「I would be afraid of dogs」とは言えません。状態は繰り返しにならないので、試験では誤りになります。
一回だけの出来事にも使えません。先週の日曜日に一度だけ会ったなら「We would visit my gran last Sunday」は誤りです。「we visited my gran last Sunday」と言います。「would」は何度も繰り返した動作に残します。
be used toは今は普通に感じること
「be used to」に名詞か動名詞を続けて、何度も経験して今は普通に感じることを表します。「I am used to early starts」なら早起きが普通です。「I am used to getting up at six」も動詞を使って同じ意味になります。be 動詞は時制で変わります。「I am」「she was」「you will get」のように言いますが、「to getting」の部分は変わりません。
この to は前置詞で、不定詞の一部ではありません。だから後ろに ing が来ます。「I used to get up early」と「I am used to getting up at six」を比べます。前は昔やっていてやめた意味です。後ろは今は普通という意味です。満員電車に慣れた佐藤さんなら「I am used to crowded trains」と言います。オンライン英会話に慣れたゆいさんも同じ型を使います。
同じお父さんの文で三つの意味を比べます。to の後ろの形と、文が指す時間に注目します。
My father used to smoke after dinner.
used to に原形が続く形です。昔は吸っていて今は吸わない意味になります。
My father would sit on the porch after dinner.
would に原形が続く形です。夕食後の縁側という場面が決まり、その中で動作を繰り返します。
My father is used to getting up at six.
be used to に ing が続く形です。今も六時に起きていて苦にならない意味になります。
過去の習慣繰り返しの動作今は慣れていること
dを落として尋ねて否定する
「used to」の疑問文と否定文では d のない「use to」を使います。「Did you use to smoke」と尋ねて、「I did not use to smoke」や「I did not use to」と答えます。did がすでに過去を表すので、もう一つの d は落ちます。書くときに「did you used to」と d を残すと試験では誤りになります。
「never」で否定することもできます。「I never used to like tea」は did がないので d を残します。「I did not use to」と「I never used to」はどちらも自然で、イギリス英語では never の形がよく使われます。
短い返事は簡単です。「Did you use to live here. Yes, I did.」のように言います。全体を繰り返しません。did に強勢を置くと自然に聞こえます。英語の会議で経歴を尋ねるときにも役立ちます。
✦ 理解度チェック
学びを確認する
意味ごとに選ぶ五問ですぐ理由が分かります。
I ___ smoke, but I quit last year.
Night shifts feel fine now. I ___ working at night.
I ___ have a dog when I was a child.
___ you ___ live here?
We visited gran last Sunday. We ___ visit her every Sunday when I was ten.
間違えた項目は、Slova が十分の短いレッスンにまとめます。あなた自身の一週間を題材にした英文で練習できます。
Slova で練習する →get used toは変化の途中を表す
「get used to」に名詞か ing を続けて、慣れる途中の過程を表します。「I am getting used to the cold」なら、まだ少し変だけど前よりましな状態です。「I am used to the cold」なら過程は終わっています。小さな動詞の違いで今の位置が伝わります。
「get used to」はどの時制にも入れます。「You will get used to the noise」はこれからを見ます。海外出張の前のけんたさんにかける言葉です。「She got used to driving at night」は終わった変化を振り返ります。「I cannot get used to this keyboard」は変化が止まっている意味です。会議室の空調やコンビニのレジ対応など、外国人のお客様への説明にも使えます。
| 昔の習慣 | 今は普通 | 慣れている途中 |
|---|---|---|
| I used to drive to work. | I am used to driving to work. | I am getting used to driving to work. |
| 昔はそうしたが今は違うという意味です。 | 今は普通に感じるという意味です。 | まだ変だが毎日ましになるという意味です。 |
used toで開けてwouldで続ける
自然な物語は「used to」で一度開けて、後は「would」で繰り返します。「We used to spend August at my aunt's. We would swim all morning. My brother would steal peaches at lunch.」のように言います。最初の文が過去の世界を作ります。後の「would」の文がその中で何度も起きたことを再生します。
物語を「would」だけで開けません。「We would spend August at my aunt's」では聞き手は枠を待ちます。まず場所と時を言ってから切り替えます。「would」には複数回も必要です。おじが一度だけ冗談を言ったなら「he told a joke」と言います。毎回来るたびに言ったなら「he would tell a joke」と言います。留学の面接で思い出を話すときにも使えます。
- Opener: 「We used to stay in a small flat near the sea.」は過去の時間と今はない状態を作ります。
- Replay: 「We would walk to the beach before breakfast.」は決まった時間の中で一つの動作を繰り返します。
- Replay: 「The owner would bring us tea at noon.」は同じ枠の二つ目の繰り返しで、時間を言い直しません。
- Closer: 「Now I am used to city life.」は現在に戻り、今は普通という意味で閉めます。
| 枠作り | 繰り返し | 仕組み |
|---|---|---|
| We used to live near the sea. | We would walk each morning. | used to が世界を作り、would が動作を再生します。 |
| We walked each morning. | 過去形の繰り返しも正しく、would は思い出らしく響きます。 |
定着前に直す五つの型
日本語の影響で起きやすい誤りを、TOEICや英検の前に直します。ご自身の文をこの順で見直します。
- I am used to live in Kyoto. / I am used to crowded train. be used to の to は前置詞ですので、後ろは名詞か ing にします。「I am used to living in Kyoto」や「I am used to that street」と言います。日本語には冠詞がないので a や the が抜けがちです。「a crowded train」のように付けます。複数形も抜けがちで「I have three book」や「many student」ではなく「I have three books」や「many students」とします。
- I would be shy. / I already ate. be や have は状態ですので、繰り返しの would では表せません。「I used to be shy」と言います。日本語の「た」は過去も完了も表すので、「I already ate」のままにしがちですが、経験や結果が今につながるときは「I have already eaten」とします。京都に住んだ過去の状態も「I used to live in Kyoto」とします。
- Did you used to live in Shinjuku. did の後は原形にします。「Did you use to live here」や「I did not use to smoke」と言います。日本語は文末に「か」を付けて語順を変えませんが、英語の疑問文は語順が変わります。話題の「は」がそのまま漏れて「about me, I think」のように言う癖にも注意します。「I think」のように主語から始めます。
- She is used to get up early. / I have many informations. / I need an advice. to の後は原形ではなく ing にします。「She is used to getting up early」と言います。日本語に可算と不可算の区別がないので、「many informations」や「an advice」は誤りです。「much information」や「a piece of advice」とします。「ほとんど」の訳で「almost people」としがちですが、「almost all people」とします。
- Please teach me English in the meeting room. / I can sit here. / I speak English quick. 「お願いします」を直訳して please を重ねがちですが、社内の英語の会議では please がなくても丁寧です。can は能力と許可を区別します。許可なら「May I sit here」とします。日本語のい形容詞とな形容詞は英語の ly の区別に対応しないので、「quick」ではなく「quickly」のように副詞にします。
used to と would の区別で迷うと伝えてください。あなたの昔の話で短い練習を作り、話すたびに直します。自分のミニコースを作る →
自分のミニコースを作る →まとめ
「Used to」は終わった過去の習慣や状態を閉じます。「Would」は決まった過去の中で繰り返した動作を再生します。「Be used to」は今は普通という到達を表し、「Get used to」はそこへ向かう途中を表します。まず役割を決めて、次に後ろの動詞の形を選ぶと、伝えたい意味に届きます。
よくある質問
TOEICで used to と be used to をどう見分けますか。
後ろの形を見ます。原形なら過去の習慣の used to です。「I used to live in Kyoto」のように言います。ing や名詞なら今は慣れている be used to です。「I am used to living in Kyoto」のように言います。空所の直後が決め手になります。
昔住んでいた家を I would live in Kyoto と言えますか。
言えません。live は状態ですので used to を使います。「I used to live in Kyoto」と言います。would は「we would walk to school」のような繰り返し動作に使います。
Did you used to の d は残しますか。
標準的な書き言葉では残しません。「Did you use to」や「I did not use to」とします。d を残すのは肯定文と「I never used to like tea」の形です。英検の英作文でもこの区別が見られます。
IELTSの面接で昔の思い出を話すときはどう始めますか。
まず used to か過去形で枠を作ります。「We used to spend summer in Kyoto」のように言います。その後で「we would swim every morning」と続けます。would だけで始めると枠がなく不自然になります。
出典
- Council of Europe. Common European Framework of Reference for Languages: level descriptions. where this contrast sits in the A2-B1 range
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving students' learning with effective learning techniques. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4-58. practice testing and spaced review rated high utility
