あなたは中学英語を忘れたのではありません。多くは教室で訳す練習はしたが、口で使う練習をしていないだけです。だから思い出す勉強より、言い直す勉強が近道になります。
このページでは三年分を文法書の順ではなく、使用頻度の順に並べ替えます。be動詞 (be verb) と一般動詞の区別から始め、現在形と過去形、疑問文と否定文、助動詞 (modal verb) と前置詞 (preposition) へ進みます。その後に現在進行形 (present continuous) と現在完了形 (present perfect)、比較 (comparison) と受動態 (passive voice)、関係代名詞 (relative pronoun) を置きます。
進め方は一日二十分で十二週間です。それぞれの文法に言える文を三つ持つことが目標です。TOEICの文法問題や英検の面接、会議室での自己紹介にも直結します。
忘れたのではなく使った経験がないだけです
中学英語は新しい知識ではありません。田中さんが新宿の会議室で「I am Tanaka」と言えないのは、記憶が消えたからではありません。言う場面がなかったからです。読めば分かるのに口が止まるのは、その典型です。
訳す勉強は目を使います。使う勉強は口と耳を使います。あなたが目指すのは後者です。だから説明を覚える前に、まず文を声に出します。意味が分かる文を、止まらずに言える文に変えます。
この違いは最初の二週間で実感できます。同じ「I work in Kyoto」を毎日三回言うだけで、be動詞との混同が減ります。文法用語は後からで足ります。先に口の形を作ります [1]。
教科書を最初から読むと止まりやすいです
教科書の最初は丁寧ですが、使う順ではありません。be動詞の説明が長く続き、一般動詞に進む前に疲れます。佐藤さんは三日でbe動詞の表を覚え、四日目に止まりました。よくある形です。
最初から読む勉強は、進んだ気がします。ページは進みますが、言える文は増えません。確認テストも訳す問題が中心です。オンライン英会話で外国人のお客様に対応する場面では、訳す力はそのまま使えません。
やり直しは読む順を変えます。まず今日の仕事と予定を言える形に絞ります。「I am busy」や「I work in Shinjuku」が言えれば、続きが要ります。要るから覚えます。この順番が続きます。
使用頻度の順に三年分を並べ替えます
中学三年分は量が多いですが、毎日使うのは一部です。優先するのは、主語と動詞の基本、疑問文と否定文、助動詞と前置詞です。これで日常と仕事の土台ができます。留学の面接や英語の会議でも、まずここが聞かれます。
後半に置くのは、比較と受動態と関係代名詞です。大切ですが、出番は限られます。TOEICでも配点はありますが、土台なしでは点になりません。順番を守ると、十二週間で回せます。
| 順番 | 内容 | 目標の言える文 |
|---|---|---|
| 1から3週 | be動詞と一般動詞、現在形と過去形、疑問文と否定文 | 「I am busy」「I worked yesterday」が迷わず言える |
| 4から6週 | 助動詞と前置詞、現在進行形 | 「I can help you」「I am working now」が使える |
| 7から12週 | 現在完了形、比較、受動態、関係代名詞 | 「I have finished」や「the book that I bought」が分かる |
be動詞と一般動詞を言い分けます
最初のつまずきは「I am go」のような混ざり方です。日本語にはbe動詞と一般動詞の区別がありません。だから一つの文に二つ入れます。区別は理屈より口で覚えます。
be動詞は状態や場所を表します。「I am busy」は今の状態です。一般動詞は動作や習慣を表します。「I work in Shinjuku」は仕事の内容です。助動詞は動詞に気持ちを足します。「I can work」は可能性です。訳は似ますが、形は別です。
同じ「新宿」を三つの形で言います。動詞の位置だけに注目します。
I am in Shinjuku today.
be動詞の文です。状態と場所を言います。「私は今日は新宿にいます」の意味です。amの後にgoは置けません。
I work in Shinjuku today.
一般動詞の文です。動作を言います。「私は今日は新宿で働きます」の意味です。amは消え、workが動詞の位置に入ります。
I can work in Shinjuku today.
助動詞の文です。canが気持ちを足します。「新宿で働けます」の意味です。canの後は原形になり、toやsは付きません。
be動詞場所一般動詞助動詞
現在形と過去形を時間で区別します
現在形 (present simple) は習慣と事実です。「I go by train」は満員電車の習慣です。過去形 (past simple) は終わったことです。「I went by taxi yesterday」は昨日の出来事です。日本語の「た」と英語の過去は重なりますが、同じではありません。
疑問文と否定文はdoを使います。「Do you work on Sunday」のように、doが前に出ます。否定は「I do not work on Sunday」です。be動詞の文はdoを使いません。「Are you busy」のようにbe動詞が前に出ます。ここを混ぜないことが大切です。
三単現のsもここで固めます。「He works in Kyoto」のsは習慣の印です。日本語にはないので落ちやすいです。ゆいは「My brother work」と言い、けんたは「She go」と書きました。主語がheやsheのときだけsを付けます。
助動詞と前置詞を先に固めます
助動詞は仕事の英語で頻出です。canは能力と許可、willは予定、shouldは助言、mustは義務です。「I can help you」は接客の基本です。「I will send it tomorrow」は海外出張の連絡です。形は共通で、後ろは原形です。
前置詞は場所と時間の言い方です。inは広い場所と月、onは日付と曜日、atは時刻と狭い場所です。「in Kyoto」「on Monday」「at 10 a.m.」のように固まりで覚えます。一語ずつ訳すと迷います。固まりで三つずつ持ちます。
✦ 理解度チェック
助動詞と基本文法の確認
仕事で使う五問
空所に入る形はどれですか。「He ___ in Kyoto.」
正しい疑問文はどれですか。「あなたは日曜日に働きますか。」
お客様に「手伝えます」と言う文はどれですか。
正しい文はどれですか。「会議は月曜日の午前十時です。」
正しい文はどれですか。「昨日コンビニで買いました。」
間違えた項目は、Slova が十分の短いレッスンにまとめます。あなた自身の一週間を題材にした英文で練習できます。
Slova で練習する →現在進行形と現在完了形は役割が違います
現在進行形は今の最中です。「I am working now」は手を止めて話す場面です。形はbe動詞とingです。be動詞を落とすと意味が壊れます。「I working」は誤りです。満員電車の中で「I am going to work」と言えれば十分です。
現在完了形は経験と結果と継続です。「I have finished」は今使える結果です。「I have been to Kyoto」は経験です。「I have lived here for five years」は継続です。日本語の「た」と重なるので、過去形の言い換えに見えます。役割は違います。
過去形は「いつ」が付きます。「I finished at 5 p.m.」のように時刻と相性が良いです。現在完了形は「いつ」を付けません。「I have just finished」のように今とのつながりを言います。TOEICではalreadyやyetやjustが目印になります。英検でも面接で経験を聞かれます。
比較と受動態と関係代名詞は後半で足ります
比較 (comparison) は仕事の説明で使います。「This plan is cheaper」は前の案との比べです。「The cheapest plan」は三つ以上の中の一つです。thanの後ろを短く言うと自然です。「It is cheaper than before」で足ります。
受動態は主語を変えます。「We made it」は作った側の話です。「It was made in Japan」は製品の話です。会議室では後者が丁寧に響きます。形はbe動詞と過去分詞です。過去形と混ざりやすいので、be動詞の有無を見ます。
関係代名詞は文をつなげます。「the book that I bought」はどの本かを絞ります。thatの前後を見れば意味が取れます。冠詞 (article) と複数形もここで整えます。日本語には冠詞がなく、可算名詞 (countable noun) と不可算名詞 (uncountable noun) の区別もありません。「a book」と「three books」のように、数とセットで覚えます [1]。
- This coffee is hotter than that one. 二つの比べです。thanの後ろは短くて構いません。
- It was cleaned this morning. 誰がより何がの話です。受動態が自然です。
- This is the shop that I told you about. どの店かを絞ります。that以下が説明です。
- I have three books. 複数形のsを落とさない練習です。many studentsも同じです。
覚える説明ではなく言える文を三つ持ちます
それぞれの文法に三つの文を持ちます。自分の仕事と生活の文です。田中さんなら「I work in Shinjuku」「I went to Kyoto last week」「I can join the meeting」の三つです。教科書の例文より思い出しやすいです。
作り方は短くします。主語はIかweにします。長さは十語以内にします。場所は新宿や京都やコンビニのように具体的にします。数字と曜日を入れると、TOEICの語順にも慣れます。形容詞と副詞の混同にも気づけます。quickとquicklyの違いは文の中で覚えます。
声に出す回数を決めます。一つの文を朝に三回、夜に三回です。書くのは一回で足ります。about meのような日本語直訳は直します。「I think」から始める癖も短くします。pleaseの多用も減らします。お願いしますは丁寧ですが、英語では命令に響く場面があります。
Slovaに今のつまずきを伝えると、あなた用の復習順が整います。自分のミニコースを作る → から十二週間を始められます。
自分のミニコースを作る →一日二十分で十二週間進めます
一日二十分は短いですが、毎日なら足ります。十分を新しい文に、十分を言い直しに使います。新しい文は一つだけ入れます。言い直しは前の週の文を回します。間隔を空けた繰り返しが定着を助けます [2]。
週末はテストをしません。言い直しの日にします。月曜の文を金曜にもう一度言います。言えた文に印を付けます。印が増えると止まりにくいです。英検の二次対策にも同じ回し方が使えます。IELTSの面接準備でも、文の貯金が効きます。
| 週 | 新しい内容 | 言い直し |
|---|---|---|
| 1から4週 | be動詞、一般動詞、過去形、疑問文 | 前日の三文を声に出す |
| 5から8週 | 助動詞、前置詞、現在進行形、現在完了形 | 月曜の文を金曜に回す |
| 9から12週 | 比較、受動態、関係代名詞、冠詞と複数 | TOEIC形式の短文で確認する |
- 最初の十分で今日の一文を作り、声に出して三回言います。
- 次の十分で昨日の文と先週の文を言い直し、詰まった所だけ書き直します。
- 金曜に今週の三文を通して言い、言えた文に印を付けて次週へ回します。
止まる地点は三つに集まります
止まる人が共通して止まる地点は三つです。一つ目はbe動詞と一般動詞の混同です。「I am go」が直らない時期です。ここでは新しい文法に進みません。三日間だけ基本の言い分けに戻ります。
二つ目は疑問文のdo落ちです。「You like coffee」のまま聞く形です。日本語は語尾の「か」で聞くので、語順を変えません。英語はdoを前に出します。「Do you like coffee」の形を固まりで持ちます。否定の「do not」も同じ固まりです。
三つ目は現在完了形の使い過ぎです。「I have went」のような形と、「yesterday」との組み合わせです。過去形の言い換えとして使うと崩れます。「いつ」があれば過去形、「今とのつながり」なら現在完了形と分けます。almost peopleのような直訳やmany informationsのような不可算名詞の誤りも、この時期に見直します。an adviceではなくa piece of adviceと直します。
まとめ
中学三年分は全部を同じ重さで学びません。使う順に並べ、言える文を三つずつ増やします。be動詞と一般動詞、疑問文と助動詞と前置詞が土台です。その後に現在完了形と受動態と関係代名詞を足します。
一日二十分で十二週間回します。新しい文は一つ、言い直しを二つにします。止まる地点では戻ります。戻る場所が決まっていれば、やり直しは止まりません。来週の会議やTOEICの一問で、言えた文を使ってみます。
よくある質問
中学英語のやり直しはどこから始めますか。
be動詞と一般動詞の区別から始めます。次に現在形と過去形、疑問文と否定文へ進みます。言える文を三つ作ると土台ができます。
一日何分でどのくらいの期間が目安ですか。
一日二十分で十二週間が目安です。十分を新しい文に、十分を言い直しに使います。週末は新しい内容を増やさず回します。
TOEICや英検にも役立ちますか。
役立ちます。助動詞や前置詞や時制はTOEICの文法問題に直結します。言える文があると英検の面接でも答えやすくなります。
現在完了形がいつも分かりません。どう分けますか。
いつがあれば過去形、結果や経験なら現在完了形と分けます。yesterdayとは過去形、alreadyやjustとは現在完了形が合います。
参考資料
- Council of Europe. Common European Framework of Reference for Languages: level descriptions. 中学英語の基礎がA1からA2に当たることの裏付け
- Dunlosky, J., Rawson, K. A., Marsh, E. J., Nathan, M. J., & Willingham, D. T. (2013). Improving students' learning with effective learning techniques. Psychological Science in the Public Interest, 14(1), 4-58. 間隔を空けた繰り返しと確認テストの有効性の裏付け
