二十五分のオンライン英会話を毎週続けているのに、話せる実感がないと感じる方は多いです。レッスンではうなずいて聞いていたのに、終わった後に何を話したか思い出せないこともあります。その状態が続くと、TOEICの点数は上がっても、会議室や外出張で一言目が出てこないままになります。
原因は意欲ではありません。二十五分は短く、準備なしでは話す時間が減り、知っている言い回しだけを繰り返すからです。あなたが悪いわけではなく、仕組みがそうなっています。だからこそ、前の五分と後の十分で流れを決めると、同じ二十五分でも残るものが変わります。
このページでは、今日のレッスンから使える手順を紹介します。話題を一つに絞る方法、自分が話す時間を増やす方法、直された点を次に生かす方法を順番に説明します。初心者の方も、久しぶりに再開する方も、そのまま使えます。
レッスンを受けるだけでは話す量が足りません
オンライン英会話は一回二十五分です。あいさつと自己紹介と音の確認で五分が過ぎると、残りは二十分を切ります。講師の質問に短く答えるだけでは、あなたが実際に英語を口にする時間は数分になります。これでは口が慣れません。
さらに、準備なしでは安全な文だけを選びます。いつもの「I like movies.」や「I am busy.」に戻ります。新しい表現に挑戦しないので、直される機会も生まれません。直されないレッスンは心地よいですが、来週も同じ文を使います。
話す割合が目安です。 あなたの発話が全体の半分を超えると、手応えが出ます。講師が三分話したら、あなたも三分話す意識を持ちます。最初は沈黙が怖いですが、短い文をつなげば十分です。満員電車の出来事でも、コンビニでの買い物でも、身近な話題で量を確保します。
- I went to Kyoto last weekend. 先週末は京都に行きました。短くても、あなたが主語の文を口にすると練習になります。
- My meeting was long, so I was tired. 会議が長くて疲れました。理由を足すと、講師が質問しやすくなります。
- I want to say it more naturally. Can you fix it? もっと自然に言いたいので直してほしいです。こう伝えると直される量が増えます。
レッスン前の五分で話題と表現を決めます
レッスン前の五分では、今日話す話題を一つだけ決めます。二つ以上あると迷って時間が減ります。新宿でのランチ、英語の会議、外国人のお客様の対応など、昨日か今日の出来事が話しやすいです。TOEICの勉強をしている方は、教材の音読文から一文を借りてもよいです。
次に、使いたい表現を三つ書き出します。紙でもスマホでもよいです。単語ではなく、文の形で書きます。たとえば「満員電車が遅れた」「資料を明日までに送る」「京都に出張したい」などです。文で用意すると、そのまま口に出せます。
三つ目の手順は、言えそうにない一文をあえて入れます。少し背伸びした文があると、直される材料になります。完璧な文はいりません。むしろ、間違いを含んだ文のほうがレッスンの価値が上がります。ゆいさんが留学の面接準備をしたときも、難しい志望理由を一文だけ用意して直してもらいました。
| 使うもの | 書き方 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 今日の話題一つ | いつ、どこで、誰と何をしたか | 迷わず話し始められるから |
| 使いたい表現三つ | 単語ではなく文で書く | そのまま口に出して練習できるから |
| 背伸びの一文 | 言い切れない理由や説明 | 直されるきっかけを作れるから |
- The train was delayed, so I was late for work. 電車が遅れて会社に遅れました。通勤の話題は毎回使えます。
- I will send the file by tomorrow morning. ファイルを明日の朝までに送ります。仕事の文は会議室でも使えます。
- I want to visit Kyoto for work next month. 来月は仕事で京都に行きたいです。予定の文は質問返しにつながります。
自分が話す割合を増やしてその場で言い直します
レッスン中は、あなたが話す割合を意識します。目安は半分以上です。講師の説明が長くなったら、「I want to try.」と言って自分に順番を戻します。けんたさんが最初に意識したのもこの一言でした。遠慮せずに使ってよい合図です。
直されたら、その場で言い直します。聞いて終わりにしないことが大切です。講師の文をそのまま繰り返すと口に残ります。冠詞の a や the、複数形の s は、日本語にはないので聞き流しやすいです。あえてゆっくり繰り返すと定着します。
分からないときは日本語に逃げず、決まった言い方を使います。「How do you say...」や「Can you say it slowly?」があると会話が止まりません。関係代名詞や仮定法などの難しい文法は後回しでよいです。まずは止めずに続けることを優先します。
同じ質問への答え方で、会話の続きが変わります。講師の「What did you do last weekend?」に対する三つの答えを比べます。
「I went to Kyoto.」(京都に行きました。)
会話が止まりやすい答えです。情報が少なく、講師は次の質問を一から考える必要があります。
「I went to Kyoto because I wanted to see the temples.」(お寺を見たかったので京都に行きました。)
会話が続きやすい答えです。理由があるので、講師は寺や旅行について質問を足せます。
「I went to Kyoto because I wanted to see the temples. What about you?」(お寺を見たかったので京都に行きました。あなたはどうですか。)
会話が往復する答えです。質問返しがあるので、あなたが聞く番になり、話す割合が保たれます。
短い返事理由質問返し
レッスン後の十分で直された点を次に生かします
レッスン後の十分では、直された点を一行で記録します。長く書く必要はありません。直された文を一つ、そのまま書きます。たとえば I have three books. のように複数形を直されたら、その一文だけ残します。日本語には複数形がないので、意識しないと抜け落ちます[1]。
次に、その文を声に出して三回読みます。黙読では口が覚えません。現在完了形の I have already eaten. のように、過去形と混ざりやすい文は特に音読します。たった一文でも、声に出すと次の週に残ります。
最後に、次のレッスンで使う文を決めます。今日直された文を、明日の話題に合わせて少し変えます。「I have three books.」を「I have three reports.」に変えるだけでも練習になります。テストと復習を組み合わせた振り返りは学習に役立つとされています[1]。
| 記録する内容 | 例 | 次の使い方 |
|---|---|---|
| 直された一文 | I have three books. 私は本を三冊持っています。 | 単語を変えてもう一度使う |
| 言えなかった一文 | I want to ask about permission. 許可について聞きたいです。 | Can I...の文にして練習する |
| 次の話題 | 会議室での打ち合わせ | 今日の文を話題に合わせて使う |
✦ 理解度チェック
今日の使い方を確認します
五問で手順を確かめます
レッスン前の五分でよい準備はどれですか。
「講師ばかり話している」と感じたときに自然なのはどれですか。
直されたときに定着しやすいのはどれですか。
意味が分からないときに会話を続ける言い方はどれですか。
レッスン後の十分で効果的なのはどれですか。
間違えた項目は、Slova が十分の短いレッスンにまとめます。あなた自身の一週間を題材にした英文で練習できます。
Slova で練習する →講師には最初に直してほしいと伝えます
間違いは直してほしいと最初に伝えます。多くの講師は、あなたが嫌がると思って直し方を控えます。「Please fix my mistakes.」と一言あると、直される量が増えます。お願いしますの意味での please の多用とは別で、ここでは依頼として自然です。
伝え方は短くてよいです。最初の三分で言います。レッスンの目的も添えると、直し方が合います。TOEICのためか、英語の会議のためか、海外部門との打ち合わせのためかを言います。田中さんが会議室での発言を直してほしいと伝えたら、講師は文の短さより伝わりやすさを優先してくれました。
直し方の希望も具体的にします。全部止めて直してほしいのか、話し終わってからまとめてほしいのかを言います。初心者の方は後者が話しやすいです。佐藤さんは「最後に三つだけ教えて」と頼んで、負担を減らしました。
- Please fix my mistakes. 間違いを直してください。最初の一言として十分です。
- Please tell me after I finish. 話し終わってから教えてください。止まらずに話したいときに使えます。
- Which is better, can or may I? 許可の can と may I はどちらがよいですか。許可と能力の違いを確認できます。
フリートークだけでは同じ表現が残ります
フリートークは楽しく、続けたくなります。好きな話題で話せるので緊張しません。しかし毎回フリートークだけにすると、使える文が固定します。知っている過去形だけで話し、現在完了形や受動態や間接話法を使いません。新しい文法が出ないので、直される点も同じになります。
特に日本語の影響は残りやすいです。冠詞の a や the が抜けたままになります。可算名詞と不可算名詞の区別も曖昧なままです。many informations や an advice のような文は、直されないとそのまま固まります。almost people のような almost の使い方や、形容詞と副詞の取り違えも同じです。
月に一度はテーマを決めます。教材の会話文、英検の二次試験の話題、IELTSの質問などを使います。仮定法の「If I were you...」や、前置詞の使い分けを含む文に挑戦します。助動詞の選び方も見直せます。少し負荷をかけると、フリートークに戻ったときに文が伸びます。
同じ失敗を繰り返さないために見直します
伸び悩むレッスンには共通点があります。どれも準備と記録で直せます。自分に当てはまるものから一つずつ直します。
- 毎回自己紹介で終わります。 話題を決めていないので最初の五分に戻ります。前の日に一文メモを用意して、自己紹介の後にすぐ話題に入ります。
- 直されても流して次に進みます。 聞いただけでは口に残りません。その場で二回繰り返して、レッスン後に一行で記録します。
- 教材を予習せずに開きます。 初見では読むだけで終わります。前の五分で声に出して一文だけ練習してから開きます。
- 講師ばかり話している状態を放置します。 聞き役に回ると発話が減ります。「I want to try.」と言って順番を取り戻します。
- 記録を取らないので同じ間違いを繰り返します。 冠詞の抜けや複数形の抜け、about me, I think のようなはみ出しが残ります。一行記録を次のレッスンでそのまま使います。
直された一文を次に生かす練習を続けたい方は、自分のミニコースを作る → から始められます。話題と表現が整理されて復習しやすくなります。
自分のミニコースを作る →次の二十五分から手順を変えます
二十五分は短いですが、手順があると濃くなります。前の五分で話題を一つ決め、使いたい文を三つ書きます。レッスン中はあなたの話す割合を半分以上にして、直されたらその場で言い直します。分からないときは決まった英語の言い方で続けます。
後の十分で一行だけ記録し、次のレッスンで同じ文をもう一度使います。講師には最初に直してほしいと伝えます。フリートークだけに偏らず、月に一度は教材や試験の話題を入れます。今日のレッスンから一つだけ試すと、来週の手応えが変わります。
よくある質問
初心者でもいきなりフリートークでよいですか。
短い自己紹介の後、身近な話題一つに絞ると話しやすいです。使いたい文を三つ用意してから始めます。
予習と復習はどれくらい必要ですか。
前に五分、後に十分で十分です。直された一文だけ記録し、次のレッスンで使います。
講師に直してほしいと頼むのは失礼ですか。
失礼ではありません。最初に短く伝えると直しやすくなります。まとめて後で教えてほしいと添えてもよいです。
TOEICの勉強と両立できますか。
できます。単語や文法の知識を、レッスンで口に出して使います。会議や出張の一文に置き換えると役立ちます。
